豆知識
2020.06.30
【身近な暮らしの中にある仏教の言葉】七難
「色の白いは七難隠す」という諺(ことわざ)があります。 意味は色の白さで本来ある色々な欠点をカバーしているということでしょうか。 仏教では「法華経.観世音普門品」や「薬師瑠璃光如来本願功徳経」 「仁王般若経.受持品」などに出てくる七種の災難のことです。 「薬師経」を例にとって見てみますと ①人衆疾疫難(にんじゅしつえきなん) 伝染病が流行り多くの人が死ぬ。 ②他国侵逼難(たこくしんぴつなん) 外国から侵略され脅かされる。 ③自界叛逆難(じかいほんぎゃくなん) 内部分裂などで国内に反乱が起こる。 ④星宿変怪難(せいしゅくへんげなん) 天体の運行に異変が起こる。 ⑤日月薄蝕難(にちがつはくしょくなん) 日食や月食。 ⑥非時風雨難(ひじふううなん) 季節外れの暴風や強雨。 ⑦過時不雨難(かじふうなん) 降るべき時に雨が降らない天候不順、干ばつ。 長くなりましたが以上が七難の内容です。 仏典では七難の難は災難や困難という意味ですが現在では難点や欠点という意味に 変わってきています。 鎌倉時代の日蓮聖人が時の最高権力者の北条時頼に提出した「立正安国論」には 正しい宗教(仏教)が行われなくてはこれらの災いが来ると書いています。 私見ですが①は昨今猛威をふるっている「新型コロナウィルス」②は北朝鮮や 中国の脅威そして昨年は⑥のようなことが起こりました。 世界に七難がこないことを祈るばかりです。 -------------------------------------- 横浜の低価格で両室な葬儀社 横浜葬祭福祉センター 0120-294-104 24時間365日年中無休 --------------------------------------