未分類
2017.08.08
施餓鬼(せがき)供養
横浜市 金沢区に在る、真言宗 慶珊寺と宝珠院の施餓鬼供養にお伺いしました。
施餓鬼とは、毎年このお盆の時期に行われる仏教行事です。
仏教の教えでは、人が亡くなると三途の川を渡ってあの世に行くため旅をします。途中7日事に生前に犯した罪の裁判を受け、最後の49日目に最終審判が下され、行き先が決定します。
行き先は六道と云われ 「天上」「人道」「鬼畜」「修羅」「餓鬼」「地獄」のいずれかに決定します。
餓鬼道は地獄の一歩手前の苦しい世界で、生前、食べ物を粗末にしたり、私利私欲が強く、他人に対し手を差し延べてあげる事が出来ない人が堕ちる世界だそうです。
身体は痩せ細り、下腹部だけ出っ張り、髪は落武者の様に抜け落ち、口がとんがって水も食べ物もすくえない容姿になった餓鬼が無数、糞尿にまみれている世界です。
その餓鬼道に堕ちた人々に供物を捧げ、私達が餓鬼道に堕ちないため供養して功徳(くどく)を積む行事です。
人を敬い、無駄な殺生はせず、争ってばかりせず、物を大切にして慎ましく生活しましょうと云うメッセージかも知れませんね。